導入にあたって、システムや業者の選定のポイントは「どれだけ要望を聞いてもらえるか」ということでした。 病院の業務は、たとえ同じ診療科であったとしても方針によって業務の流れが変わってきます。 そのため「話し合いができ、小回りがきく」ということに 重点をおきました。 また導入後のことを見据えて、「何かあった時の対応がしっかり出来るか」いうことも大切です。 現場が使いやすい様に意見を取り入れることを心がけ、今までの業務を変えずにシステム化するようにしました。 予算については長期的に考え、必要なものと不要なものを分別し効率よく使うことを心がけました。
紙より電子化した方がデータでチェックがかけられるため、時間短縮につながり事務処理やカルテ出し、保険請求など 人員的な効率化がはかれるのではないかと思いました。 また、人間の目での見落としや業務の煩雑化が解消できるのではないかという期待もありました。 やってみると思った以上に効果がありました! 今ではカルテを出したりしまったり、運んだり探したりする手間が減ったため、人員をかなり減らしても 業務に支障はありません。
カルテの保存スペースは徐々に不要になってきましたが、紙を出力しなくなった訳ではありません。 各部門にそれぞれプリンターが設置され、以前より簡単に出力できるようになったことも影響しているのかもしれませんが、 使用する紙は導入前に比べ増えたと思います。例えば出力した同意書にサインを頂き、スキャナーで取り込んだ後破棄しています。 保管する紙は減り、破棄する紙が増えました。
「船頭多くして、船、山に登る」 と言うように、1人が中心になっていかないと収集がつかなくなりうまくいきません。
情報の共有化です。
例えば予約など各部門のノートをすりあわせていてもダブってしまうことがあったので、どこの端末か
らでも共通の情報を見る事ができるということに魅力を感じました。
色、絵、見やすさなど視覚的に分かりやすく、画面に文字が多すぎないものを選びました。キーボード
操作を極力減らしたのが良かったです!マウスやペン、タッチパネルの使用により、キーボードなしで
も入力ができるようなシステムになっています。
現場が請求時に必要なコメントなどの医事の知識を習得する必要がありましたが、導入時にセット化する事によりそれほどの手間ではありませんでした。
電子カルテはとても使いやすいです。使っていて楽しいですし、今となってはなくてはならな いものになりました。取り入れていない病院にはぜひオススメしたいと思います。紙でやっているなんて考えられません!!!紙に記載するのはとても手間だと思います。字が下手な人は なおさらです。医師も楽になったと思います。
今となっては紙カルテには戻せません。システム化したことにより、今までのようにあいまい な指示がなくなり指示が明確になりました。サインが自動で入り責任の所在も明確になります。 実施した事を実施場所で入力していくので漏れもなくなっていきました。
”カルテを貸し出す”という事がなくなったので、カルテを探す事もなくなりました。夜間や電話の対応などは、カルテを探すのが 非常に大変でしたが、今ではすぐに検索することができます。
医事会計システムのリプレイスも同時に行いましたが、画面の見え方が違ったり、 キーボードがかな入力からローマ字入力に変わったりするだけで全然違う感覚になってしまったようです。
しかし、導入前にしっかり練習し「慣れる」ことにより、使いこなすのに問題はありませんでした。
今となっては、システムがなくなると何もできなくなってしまいます。 全然知識がなくても進めることが出来てしまうので、合っているかどうか医事的なチェックが出来なくなってきました。 間違っているかどうか分からずそのまま進んでしまうという恐さがあります。
機能評価についてもほとんどOKです。指示と実施が明確になりました。 修正歴も残っていますので紙の様に簡単に修正は出来ません。
比較的忙しくない時期をスタート日としたため、初日の業務が混乱しなかったので良かったと思います。 はじめての事なのでどういう風にしていいか分からない事がたくさんありましたが、導入業者の担当者と協力しすごくスムーズに稼働する事ができました。
1.システムを導入する時には、中核システム(オーダリング)と電子カルテシステムを同時に導入する
2.病院の窓口は1人にする
3.ポイントを絞ってお金をかける
4.現場が使いやすい様に意見を取り入れる
5.キーボード操作が少なくて済む様、導入前にしっかりマスタ化する
6.現場が医事の知識を習得する
7.小回りがきく業者を選定する
医療法人愛知会肛門科 家田病院